自分勝手ですか?

それにしても女性という生き物は何故にこうも自分勝手な思考をするのだろうか?
いや、ここも明確に訂正しておかないといけないな。世の中の女性というべきではなくてぼくの嫁さんだけじゃないと思うのだけれど少なからず、いやきっと多くの男性の皆様、とくに結婚して3年程度がすぎた諸兄の皆様には賛同頂けるのではないかと思っている次第ではあります。相手、要するに僕のことを「ほんまに自分勝手やなぁ」といつも指摘してくるのだ。例えば、トイレットペーパーが残り少なくなっている状態で用をすませたとします。そんな時は替わりの新しいロールをセットして、先にセットされていた残りが少なくなったほうのロールは新しくセットしたロールの上にちょこんと乗せておくのが嫁さんがつくった我が家の基本的なルールなのです。そしてたまにですが、用を足しにはいったトイレで少なくなったロールに出くわして新しいロールをセットするのを忘れていると、後からトイレにはいった嫁さんは必ずこう言うのです。
「いつも言ってるやろ、次に使う人の事を考えておけって、ホンマに自分勝手やなぁ」と!でも、それは確かに忘れているときもあるのですが、時にこれくらいの残り具合だったら新しいロールをセットしなくてもいいかなとの判断による行為であって、自分勝手に面倒臭いから新しいロールをセットしなかった訳じゃないんだけど・・・と思いながらも「自分勝手な旦那」にされていまうのです。
そして別の例ですが、部屋のエアコンの設定温度を事前に聞かずに変更しようものならそれはそれは大変なことになる。例えば嫁さんがキッチンで夕食を作ってくれている間、リビングでスマホをいじりながらテレビを観ながら待っているときにエアコンの効きすぎで「少し寒くなってきたなぁ」と温度設定を少しあげたりすることは世の中の一般家庭ではよくある、ごくごくありきたりの事と思います。我が家のキッチンはリビングから少し奥まっておりそして狭いこともあって火を使うと一気に蒸し暑くなるですが、キッチンから出てきて料理をリビングのテーブルまで持ってきて並べ始じめてすぐに「温度あげたよったな、人が暑いの我慢して作っているのに、自分だけ涼しいところにおって、ほんま自分勝手やなぁ~食べさせへんで!」と低い声でにらみつけるのだ。このような時はそう言われても仕方ないので素直に謝るのだが、今は必ず設定温度を変えるときは事前に聞くように心がけるしかないのでだ。

「お昼はどうする?、ちょっと買いたいものあるから外に食べに行こうか?」と部屋の中のことをちゃっちゃと済ませてひと段落している嫁さんが聞いてきました。
僕は敢えて何を買いたいのは聞かずに「いいでぇ」と答えます。なぜっ?て、こういう場合は前に「あれが欲しいんだけど」と僕に相談しているケースがほとんどなのだ。
嫁さんは基本的に買い物をするときは事前にぼくに買ってもいいかどうかを聞くようにしてくれている。喧嘩したときなどは事前申請無しに「えっ!それ買ったん?と言いたくなるものを平気で買ってきたりするのだが、この場合も「あれ」について聞き返すと藪蛇になりかねないことを知っているぼくは敢えて「あれ」が何かということを聞き返したりはしないのだ。なぜかと言うと「あれって?何」などと聞きかえした日には「ホンマ人の話聞いてへんなぁ」とまた小言が始まるからなのだ。あれと言われたら何を指しているのかをすぐに頭のなかで検索しておかなければいけないんのです。そうしないと「ホンマ都合のいい耳してるなぁ」と言われかねないのだ。

「11時ぁ~12時半頃でる?」ぼくが声をかけると、嫁さんは壁の時計を見上げて少し間をおいて「うん、いいよ」
ぼくの嫁さんは出かける時の支度に最低でも1時間はかかる。以前、嫁さんのこの支度時間を考慮せずに出かける時間決めようとして何度も「自分勝手やなぁ」と怒られたことがある。もうそんなヘマはしないのである。嫁さんは機嫌よく寝室のクローゼットにある着ていく服を選びにいった。しばらくするといつもの事だけど、「どっちのバックがいい?」と両手に色やデザインの違うバックを持ってきて聞いてくる。ぼくが答えたほうを選択することは、まぁあまりない。何のために「ホンマ、センス悪いなぁ~」という相手に毎回、毎回聞いてくるのだろうか?でも、それを無下に返事してはいけないのだ。さほど知識やセンスがないこをがばれると分かっていても「右の方がいいんちゃう」とか、左のほうが服に合っているような気がするとか会話をするのがいいのである。最近はとくにそう思っている。すると、嫁さんはニコニコしながら僕が勧めたほうとは逆のほうを選んでクローゼットに戻っていけるのだ。それでいいではないか。

服が決まると次は靴だ。クローゼットの上の天井との間には箱に入った靴がキレイに整頓されてならんでいる。箱の面にはマジックで「赤パンプス」や「茶スリッポン」と特徴が書いてある。足は二本しかないのに何足いるの?というくらいの靴を所有されている。フリーマーケットでも出来そうなくらいだ。そして、靴の次は装飾品だ。ピアスにネックレス、同じように身に着ける前に僕のところに聞ききにきてくれて進めたほうとは違うほうをニコニコしながら着飾るのです。これでいいんです。これから楽しくお出かけです。