LINEのビデオ通話で

やっぱり突然すぎるビデオ通話には勇気がいるな

僕は結構な頻度で出張に出かけることがある。国内、海外問わずである。たまに出張先から突然、なんの連絡もせずにLINEのビデオ通話をかけてみることがある。突然の僕からのビデオ通話をきっと驚いて「何ぃ」と少し嬉しそうな嫁さんの嫁さんの顔を思い出しながら『でももしかして???』『いやいやそんなことは100パーセントあり得ない』といった心の葛藤を押し殺してかけてみる。プルルル、プルルル呼び出し音がなる。心の葛藤を押さえながら待っていると
ブチッと音がして呼び出し音が冷たく遮断される。
『アレッ?』一瞬、心の葛藤が深夜の静寂のように静まり返る。
『どうしたんだろ?』当然、通話を拒否されるといった想定は頭の中にはない。嬉しそうな笑顔で「どうしたん」と聞いてくれることしか想定していない訳だから尚更だ。きっと何か、通信回線のせいで落ちたんだなと自分のいいように考えるのが男の性だ。間髪入れずにリトライする。プルルル、プルッ
2回目のコールの途中で遮断!
『あれ?』一瞬、固まっていると、ラインがメッセージの受信を知らせてくる。
「何ッ?』怒りの絵文字がホーム画面の上に浮かび上がる。
『何って?何だろう?』状況が読めないまま
「いや、特に何も・・・」と返信すると
「今、忙しいねん。何もないんならビデオなんかかけてくんな!ボケ」
こんな日は深追いをしては藪蛇だ。返信すらしてはならない。大人しく時間を置くのが鉄則だ。僕の嫁さんはとにかくストレートだし、思ったことは僕に対しては一切妥協がない。当然、僕は奥さんの包み隠さない切れ味鋭い言葉に何度となく瀕死の重傷を負っている。奥さんはきっと、これは僕のあくまでも想像ではあるのだけれど、自分が発した言葉に対していつも反省というかきつかったかなと思い直しているようだ。切れ味が鋭ければ鋭いほど、その傾向はそばにいて感じるとれるのだ。今回のように出張先からの突然のビデオ通話に対して何の説明もなく拒否遮断したあとは尚更だろう。しばらく大人しくしていると全く別の話題のラインが届くのだ。

こんなやり取りをしていると僕はいつも確信することがある。それはこいつの旦那は世界中どこを探して僕しか務まらないだろうなぁという自信だ。昔の人は言うには「人には馬鹿にされていろ」と、その事が心の支えになっている訳ではないが、99%は僕は尻にしかれていればいいと思っている。こいつの旦那は僕しか務まらないと心の底から分かっているからね 🙂