じゅうなんざい

しょっくなお買い物

僕の嫁さんは買い物が好きだ。ブランドものを買いあさるということではなくて(それも当然、嫌いじゃないとは思っているんだけど)日々の買い物が大好きなのだ。買い物のためにはとにかく歩く、歩き回る。あっちのスーパーではあれが安かった。これを買うならあそこのお店だ。でもその前にこっちのディスカウントスーパーで値段だけ確認してから行ってみようって感じにとにかく歩き回る。歩き回るために頭の中にきっちりと値段のデータベースが出来上がっているのだ。これはあっちのお店で〇〇〇円だったからここでは買わない。あっ!これ安いわ!と的確な判断で買い進む。それでもたまに極たまにではあるが大きくハズレる時がある。
玄関が開く音がした。リビングに足音が近づいてくる。「ただいまぁ」の前にため息と一緒に
「ショックやわ」かなりの落ち込みようだ。
「どしたん?」リビングでパソコンの指をとめて聞くと
「損したわ」
「えっ?」
「じゅうなんざい」 くちをとがらせて小さな声でつぶやいた。
「柔軟剤?」
「・・・が、どうしたの?」
「買ってから次の店行ったら3本まとめ買いで安売りしててん」
「あらぁ~」 心のなかでは大笑いなのだが当然、声にはださない。
「そっかぁ~」それ以上に声をかけられない。とばっちりが来る前にテーブルに広げたパソコンを閉じて自分の部屋へ一次退却することにした。
リビングのテーブルに買ってきた品をエコバッグから広げる手際が遅い。かなり悔しそうだ。
「ホンマ大損やわ」僕の部屋まで声が聞こえた。損した額は聞かない。きっと夕飯の支度をしながらいつもの元気な嫁さんに戻ってくれるだろう 🙂

GW

特に予定はございません。

GW3日目、我が家は特にこれと行って予定はなくて今日はオイル前からランチに出かけてくらいです。近所の和食のレストランでランチをして、僕はボールを飲んで少しだけほろ酔い気分です。それがいいんです。ランチの後は嫁さんと近所でウィンドウショッピング、特に解体ものがある訳じゃないんです。でも僕は心に決めて「会話」で嫁さんと笑わせようと頑張りました。自分で自分を褒めてあげたいくらいです 🙂
5時前になって近所のスーパーでチリ産のワイン3本セットを激安でゲットして帰宅しました。帰宅後に家にあるつまみで買ってきたワインを空けて今、嫁さんはソファーで寝ています 🙂 そんなゴールデンウィークです。いいでしょう。

僕の嫁さんはあの言葉にめっぽう弱い

店員さんが言う「最後のおひとつになりますね」

さんざん迷って、前後コンマ5センチのくつを全て試し履きをして「すみません、ちょっと考えますね」と言って少しだけ申し訳なさそうな仕草で頭をさげて店をでる。店員さんも(恐らくだけど?)買ってくれるかどうか途中から算段し始めて(きっと心の中で)買わないだろうなと見切りをつけて、もしかしたら買うほうに20%とか、いやもしかしたら嫁さんが思っているよりも確かに「この人は買わない」と決めているのかもしれないけど・・・前に嫁さんから聞いたことがある。
「店員さんはそんなの分かって接客してくれてるから大丈夫よ」
「そんなの当然でしょ」
「私なんてまだ優しい方だと思うわ。だってちゃんと『すみません』て言うし、服はちゃんと畳んでしまうし」
「ひどい人とかやりっぱなしでさっさと行っちゃうしね」
「ほんと、私から見ててもひどい人とかいっぱい居るよ」
横で店員さんの表情や仕草をヒヤヒヤしながら見ている僕としては気が気ではない。大袈裟に言うと針の筵に座っているとはこの事かもしれないと思ったりする。実際には針の筵とか座ったことがないから分からないのだけれど、実際のところ女子の世界は男子が思っているそれよりも相当なものなのかもしれない。そう思う。

ところがである!嫁さんが真剣に迷っている時に絶妙のタイミングで店員さんが発する殺し文句がある。それが「最後のおひとつです」というやつだ。ベテランの店員さんになればなるほどその殺し文句を控えめに小さな声で丁寧に、さらに少し微笑みながら言うのである。その軽そうで実は思い意味をもつことばには決して勿体ぶったり思わせぶりな素振りは見せない。あくまでも自然に、そして控えめに、でも今お買い求めにならないとすぐに他の人の手に渡ってしまいますよ。余裕だ。この言葉で形勢が逆転されることになる。嫁さんが少し動揺しているのが僕には見える。
「あぁ〜買うな」僕が確信すると同時に目がアウト(会うと)
「どうしようかなぁ〜?」内心決めているはずなのに敢えて合意を求めて聞いてくる。
「買えば」と言うしかないではないか!
「じゃ〜これ」
「勝った(買った)」店員さんの力強いガッツポーズが見えてきそうだ。とても嬉しそうな嫁さんの顔を見ていると僕も心の底から嬉しくなるのだ。

年に一度の・・・

その一日をとっても大切にしています。

僕の嫁さんはとっても大切にしている一日がちょっこちょこあります。それはクリスマスや初月のような世界中の人々にとって大切な一日ではなくてその人にとってその人しか意味を持たない一年で一日だけの大切な日をとっても大切にしているんです。それは誕生日だったり、結婚記念日だったり、付き合い始めた記念日だったり、という具合です。それに比べて僕は人一倍これらの記念日にうとい性格なんです。結婚して何年も経つのに未だにこれらの大切な日を満足に嫁さんに喜んでもらったことがないんです。

ちゃんと記憶にはあるんです。籍をいれたのは7月7日ですし、付き合ってほしいとお願いしたのは10月24日です。誕生日においては2ヶ月前くらいからプレゼントを何にしようか悩んでいると言うのに当日に何のサプライズも演出できずに毎回、期待を裏切り続けているんです。2022年はもう少し心に余裕をもってこれらの記念日を迎えられたらいいなと思っています。はい 🙂

野菜嫌いの僕が・・・

トマトも進んで食べるようになっちゃいました 🙂

嫁さんと一緒になって何が変わったかって言うと野菜を食べれるようになりました。グリーンサラダとかオリーブオイルとトリフ塩で食べたりできるようになっちゃいました。トマトだって進んで食べれるようになりました。子供の頃からずっと肉食でした。野菜なんか一切たべたことがありませんでした。それが嫁さんと一緒になってからというもの最初は作ってくれたし悪いな的な気持ちからだったのですが知らず知らずのうちに食べれるようになって好んで食べるようになっちゃいました。でも、ウリ系のものは一切食べられません。キュウリは匂いかぐだけでアウトです。でもネットメロンは大好きです。はい 🙂

怒った絵文字には

ギャグで返信しよう!

最近になってやっと気づいたことがある。嫁さんから届く怒りの絵文字のラインには冷静に間違いを訂正すると余計に火に油になるという事実!つい今朝もあった。出張先でお昼前にラインが届いた。先週、嫁さんに頼まれてネットで申し込みしたある抽選の購入品がどうも受付されていなかったらいい。それが今日になって不備と連絡がきたようだ。その怒りの矛先はどうもネット業者ではなく僕に向けられているようだ。
「えっ?」という印象ではあるが明らかにこちら向きに矛が飛んできているようだ。いつもなら「いやいや、そうじゃなくて・・・」と冷静に諭すように言い返すところではあるがこちらとしても大人の対応を試したくなった。
「えぇ〜」っとまず驚いたように嫁さんの主張に反論することなくと言うか嫁さんの主張を正当化する側につくことにして、「まじで?」と驚いてみせた。「せやねん」と少しトーンを落とした返事が届いた。最初のつかみで勝利あり。そのあとは嫁さんの正当性を保ちつつネット業者に再度問い合わせしてあげるからと言ってラインを終わった。我ながら最近では快心の対応っぷりだったと思う。

昼過ぎになって一応、ネット業者に確認した結果を嫁さんに連絡した。やはり申し込み条件を満たしていなかったことが判明したことを優しく説明した。「なぁ〜んだ。そっか、諦めついたわ :)」とのことだった。その話の流れで「愛してる?」と聞いてみた。返信見てびっくりした。「ムカつくけど愛してる。デレデレ」と書いてあった。今日も幸せだ 🙂

おはようとおやすみ

毎日欠かさずに、それは愛の証さっ!

僕の職種は営業だ。新規顧客の開拓が使命だ。ほぼ毎月のように出張が入る。複数のお客さんとのアポイントを調整して日程を決めるのだけれど、最低でも月に1回、1週間から10程度家をあけることになる。嫁さんはいつも僕が家を出る時は飲み過ぎてハメ外すなよと釘をさしてくる。何度も行方不明になった過去があるからだ。行方不明というのは警察のお世話になったとかどこかに行ってしまったと言う意味ではなくて、単にホテルに戻って何も連絡することなく寝入ってしまうだけのことではあるのだけれど・・・

僕は出張に出ると必ず、朝に「おはよう」と、夜寝る前に「おやすみ」とラインを嫁さんに送る。昼間でも仕事の合間に今、どこどこに着いたよとラインする。ある程度の出張の行程を、いつからこのホテルに泊まるよとかどこどこまで行くよといった具合に事前に嫁さんに教えてから家をでる。

そうなったのは、結婚する前に少し遠距離で付き合っていたことがあって、その時にどこで何をしているのか連絡してほしいと嫁さんにお願いされたからだ。その時から結婚して今もずっと続けているのだ。特に僕を縛り付けているわけじゃない。

付き合い始めた頃に嫁さんに言われたことがある。「ぼんやりしている時にふと誰かのことを考えてしまうことがあるでしょう。今、あの人、何しているんだろう?って考えたりするでしょう。それはその人のことが好きな証なんだって」「へぇ〜そうなの?」「だからどこで何をしているのか知りたいの」そう言われてからずっとどこで何をしているかをケンカをしていない時にはできる限り連絡するようにしているだけだ。

出張で飲み歩いていることは当然知っている。それが深夜になっても「ホテルに戻ったよ」の連絡がないと飲んで酔っ払っているんだろうなと分かってはいるものの心配になるらしい。不安が不安を増幅させて気になるらしい。お客さんと飲みに行っていることを知っているから滅多に連絡はしてこない。家でひとりでヤキモキしながら「ただいま」のラインを待っている嫁さんのことをよそに呑んだくれの僕はネクタイを外しただけのシャツのままホテルのベッドで大いびきをかいているのだ。これが深夜の行方不明の真相だ。

実は今もとある地方のホテルでこれを書いている。これを書く前に「ホテルにいるよ」とラインしておいた。そしてこれから「おやすみ」とラインするつもりだ。

機嫌がいい

何があったんだろぉ〜?

今日はなぜか嫁さんの機嫌がすこぶるいい。いったい何があったんだろう?朝からのジブの行動やたまに連絡がとどくラインのメッセージの内容からも思い当たる節は見つからない。僕が何かしてあげた形跡もない、何かこっそり買い物をした形跡もない。不思議だ、何があったんだろう?

若さとは?

欲しいものがいっぱい

「若く見えるね」と言われると嬉しいものだ。当然ながら実年齢の割には、とい意味だろう。絶対的に若いと言うわけではなくて、相対的にみての言葉であることは間違いないが、女性にとっては、「痩せたね」と同じくらい気持ちも明るくなる言葉なんだろうな。

その意味で僕の嫁さんはまぁ実年齢よりは若く見られるほうだ。実際のところ実年齢を知っている人は周りにはさほど居ないのだけれど、人はその人の外部要因、例えば私の年齢や話の内容などから年齢を推測するものだし、その推測した年齢に対して「若いね」と驚いてくれているのだろうとは思っている。私からみて若くいられる秘訣のひとつは「欲しいものがいっぱいある」ことだと思っている。街中へ一緒に買い物に出掛けるとなんでそんないろんなものに興味があるんだって驚かされる。それは洋服や家具、食器、食べ物に至るまでありとあらゆるものに対して足をとめて、品定めに付き合わされる。そして、それらを決してすぐに買おうとはしないのだ。頭の中にある過去のデータベースからこれは価値があるかどうか?と自分の欲しいという欲求とを冷静に判断しているらしい。そして、結局買わない。僕の嫁さんはそんな風です。いろんな物に興味を持つこと、ほしい物がいっぱいあること、それが若くいられる秘訣かもしれません。そして今日も品定めのお付き合いが長くなのるのでした。ふぅ〜 🙂

口ぐせ

いつも言うてるやろ!

いやいや、それ言われたの今初めてやけど・・・当然、言い返したりはしない。言い返すと「いつも言ってること聞いてないだけやろ」とエスカレートするのが見えているからね。それにしても何故に言っていないことを「いつも言ってるやろ」と自信満々に言い切れるのか?私なりに考えてみた。きっとそれは口には出さずに言っているんだろうなという結論だった。心の中で僕の行動に対してダメ出しをし続けているに違いないのだ。そしてついてにその何度目かに阿蘇山が噴煙を撒き散らすように「いつも言うてるやろ」となって火山灰ともども降り注ぐのだろう。僕はそう思っている。繰り返しになるけど、そのことは以前には言われてないし、間違いなく今回が初めての指摘だと言い返したりしない方がいい。家庭平和のひとつの条件なのだ。

自宅から歩いていける創作イタリアンの素敵なお店です。つい先日もひとりで行ってみた。ご夫婦で仲良く営んでおられる小さなお店ですが、ひとつひとつの料理にマスターの工夫が見てとれて、味もとっても美味しくて、また行きたくなるお店です。